自転車のベストな状態をいつまでもキープするためにはメンテありき!
いくら自走するからといっても、単純構造だけではできていないのが自転車。
堅いフレーム部分から、しなやかに稼働する繊細なパーツまでが組み合わさってできているのだ。
稼働するパーツってのは実はかなり汚れもつきやすく、トラブルの元になりやすい。
砂埃や汚れを毎回落としておくだけでも、自転車ライフの快適度はかなり変わってくるだろう。
中でも今回は、自転車に乗った後は必ず実施して欲しいメンテの方法を紹介していくので参考にしてみて欲しい。
自転車の掃除アイテム
とはいえ、ここで新しいアイテムを買わなくても、家にあるもので結構どうにでもなる。
ぞうきん数枚
小さなハケ
自転車用オイル
灯油
と、こんなアイテムで十分にメンテはできる。
後はあれば車のワックスなんかあれば、フレームをピカピカにできるだろう。
埃落としとハケ
ハケはホイールの中心、軸の両サイドなどの埃が溜まりやすい所から上から下に向かって払っていくと、キレイになる。
この理屈は普通の部屋の掃除と同じだ。
上から下に掃除することで、効率良くキレイにできるという算段。
そして実は前後のブレーキのゴムまわりも、ゴムカスが溜まりやすい所だ。ブレーキパッドが減るという事はそれだけ削れているということなんだから、パッドの調子も日ごろのメンテで良くわかるようになるだろう。
ペダル軸、後ろの変速機なんかも埃が溜まりやすい所なので合わせてメンテしておこう。
たまに自転車に乗っていると、ジャリジャリとした音がチェーン付近からする事があるがこういった地味なトラブルは、小まめに埃をはらう事でメンテナンスできてしまうのだ。
愛をこめて雑巾がけ
埃をはらった後は、水をかたく絞った雑巾をかけていく。
これも上から下へと移動させていくが、ちょっと気にして欲しいのがハンドルまわり。
ハンドルに巻いてあるテープの向きに沿って雑巾をかけていくようにして欲しい。
なぜなら逆回りに拭いてしまうと、テープがゆるんできてしまうからだ(笑)テープを締めるように行うべし!
後はサドルの後ろなど、基本的に上から下に移動していくと雑巾自体も汚れ方が違ってくるのでおすすめだ。
フレームのパイプ自体も、時間がある時にはぜひ一本一本愛をこめて拭いていってあげて欲しい。
なぜなら愛は必ず自分に返ってくるからだ!
最後にタイヤを拭いたら、拭き掃除は終了。
チェーンも自分で掃除できる
チェーンって油まみれで、できれば触りたくないパーツという人もいるだろう。
掃除といっても、できる事が限られているようなイメージでもある。
しかし家のフローリングのワックスがけよりも、簡単でやり切った感があるので是非トライしてみて欲しい!
ここでチェーン掃除に使うのが、灯油。
灯油を使うという事なので、できるだけ風通しのいい所に自転車を移動させてからチェーン掃除を行うのが得策だ。
特別に「灯油のにおいが好き♡」というマニアな人以外は、部屋にこもりっきりで灯油のにおいをかがない方がいいだろう。
灯油とかわいた雑巾を用意し、乾いたぞうきんに灯油を少しだけ染み込ませる。
灯油を染み込ませた方の面で片手でチェーンを包むように握り、そのままもう片方の手でペダルをゆっくりとまわす。
これで雑巾についていた灯油がチェーンに染みわたる。同時に真っ黒な汚れもぞうきんについているはずだ。
この汚れ、実は自転車に乗っている時にズボンのすそについてしまう、あの黒い油汚れなんですよね。
ちゃんとメンテできていれば、そこまで真っ黒な汚れはつかないはず。
真っ黒になってから掃除するなら、洗浄力のつよいチェーンクリーナーなどを使う方がいいけど、それだとチェーンに毎回注油が必要になってくる。
なぜ灯油でチェーンを掃除するかといえば、油汚れを油で落とす作用を利用した掃除方法なので注油は必要ない。という利便性をよういたものだから本当に簡単で便利に掃除できる。
だがそれでも3回灯油で掃除した後は、1度くらいチェーンに油をさしてやろう。
注油もやってみよう!~オイルの選び方~
自転車業界における注油に使う油は『ルブ』という。まあ潤滑油ってのをカッコよく言ってるわー。って感じだ。
意識を上げたい人はこれから、潤滑油といわずにルブと口にするといいだろう(笑)
まあそんなルブにも、いろいろあるんだけどドライルブ(軽い油)~ウエットルブ(重い油)まであって軽い油のメリットと重い油のメリットなんてのは説明するまでもないだろう。
まず覚えておいて欲しいのは、注油することによるメリットだ。
チェーンの深層部まで油が浸透することにより、チェーンは当然しなやかに軽やかに動くようになる。
それだけじゃなく汚れの付着を防ぎ、色んな摩擦や湿気などの敵からも守ってもらえる。
というメリットだらけでしかないのが注油だ。
お好みなんだけど、僕はドライルブを使っていますー。ってことでドライルブを使った注油を説明する。
このルブを使うにあたって、大失敗してしまうのがスプレー式の物をチョイスしてしまうという事だろう・・・。
あたり一面オイルまみれになってしまい、残念な結果を生み出してしまうということは避けたいよな。
目薬みたいな自然滴下式の容器のものをえらび、地道にさしていくのがベストだと思う。
オイルのさし方
画像引用 Dry Bike Lubricant
FINISH LINE drylibricantという商品をたとえで出すが、このオイル実は幼児対策されており押して開けるという方法でないと絶対に開かないのだ!
発想の転換といえばそれまでなのだが、押して開けると知れば簡単に開けることができるので特段問題はない。
チェーンにオイルをさすのは、一気にはできない。
ひとつづつのコマに挿していかなくてはいけないので、時間のある時にたっぷりと愛情を注いでやって欲しい。
焦ってするより、じっくりと向き合う。まあ人間みたいな扱いをすればきっとうまくいく。
オイルを逆さにして、垂れてくる一滴を落としてまた次のコマへと地道な作業の繰り返しだ。
一周回ったら、ペダルをくるくる回して油をなじませる。くるくる回して10分~放置してるとチェーンに黒い汚れがにじみ出てくる。これがチェーン内部の汚れだ!
油を挿したことにより、油汚れが出て来た感じ。
なので乾いたぞうきんで、またチェーンを挟んでペダルを回し滑らせるようにして黒い汚れを雑巾に移していこう。
黒い汚れが出なくなったら完了!必要な新しい油はちゃんとチェーンに存在しているので大丈夫だ!
車のようにワックスをかけてみる
自転車のフレームも基本的に塗装だから、車のワックスをかけてやるというのもピカピカに見せることができる。
薄く塗って乾いたらふき取るという、車と同じようにするだけだが効果は抜群だ。
まとめ
自転車に愛情をかけたら、裏切ることなく自分に返ってくる。
毎回のメンテは、ハケでも気が向いた時くらいはオイル(ラブ)注入してやろう。